ルールブックを用意しよう

文:瀬戸エイジ+坂本雅之/アーカム・メンバーズ
イラスト:海野なまこ

ルールブックとは?

 TRPGを楽しむためにはルールブック(ルルブと言われることもあります)が必要となります。ルールブックはゲームの遊び方や心構えなどの共通認識、背景世界、探索者(キャラクター)の作り方、邪神やクリーチャーのデータ、呪文や武器といったさまざまなデータが書かれた内容です。

ルールブックの種類とオススメのルールブックは?


 “クトゥルフ神話TRPG”を遊ぶためのルールブックには、2004年に刊行された『クトゥルフ神話TRPG』というクラシック版(旧版・通称6版と呼ばれることもあります)と、ルールをアップデートし2019年に刊行された『新クトゥルフ神話TRPG ルールブック』という新版(通称7版と呼ばれることもあります)の2種類があります。

 公式のサポートは基本最新版に合わせているので、ゼロから始めるのなら、新版が断然オススメです。新版はクラシック版のシナリオやデータを簡単にコンバート(変換)できるようになっていますので、基本的には新版を買って不便することはないでしょう。
 ただし、友達に誘われたときや、プレイヤー(探索者)としてゲームに参加するときは、友達やキーパーに「どちらのルールブックを買えばいいか」を必ず事前に確認してください。

 TRPGが初めてだったり初心者だという人には、まずは無料の『新クトゥルフ神話TRPG クイックスタート・ルール』がオススメです。簡易的な探索者の創造の仕方(キャラクターのつくり方)と基本的なルールに加え、シナリオ「悪霊の家」も収録されているので、友達を誘えばすぐに遊べます。

 身近にTRPG仲間がいない場合はアプリ『クトゥルフ神話TRPG ルールブックPLUS』に収録されている無料の一人用シナリオを試してみませんか? 「七伏、七夕、七変化」と「一人炎に立ち向かう」はキーパー不要で遊べます(「一人炎~」は、『新クトゥルフ神話TRPG クイックスタート・ルールパック』の中に収録されています)。ふたつとも紙とペン(スマホのメモアプリなどでもOK)さえあればすぐに楽しめるのでぜひ挑戦してみてください。

まとめ①:ルールブックは『新版』と『クラシック版』がある!


『新クトゥルフ神話TRPG ルールブック』
『新クトゥルフ神話TRPG クイックスタート・ルール』
新版(通称7版)
※ 『クイックスタート・ルール』は無料。新版(通称7版)のさわりを知ることができる!
『クトゥルフ神話TRPG』 クラシック版(旧版・通称6版)

まとめ②:どのルールブックを選んだらよい?

はじめての方 『新版』がオススメ。『新版』のさわりを楽しめる『新クトゥルフ神話TRPG クイックスタート・ルール』(無料)を楽しんでみてください。
友達に誘われた方 『新版』『クラシック版』のどちらを買うべきか、友達に確認しましょう。

まとめ③:書籍版とアプリ版の収録内容・値段


ルールブック 値段 内容
新クトゥルフ神話TRPG クイックスタート・ルール(PDF版)
新クトゥルフ神話TRPG クイックスタート・ルールパック(アプリ版)
※ アプリ版には『一人炎に立ち向かう』を収録していますが、ほかは同内容です。
無料
※ 通信費などはご負担ください
新版(7版)のルールのさわりを知ることができます。PDFファイル版とアプリ版があります。 アプリ版のみひとりで遊べるシナリオ「一人炎に立ち向かう」を収録。
新クトゥルフ神話TRPG ルールブック(新版)
※ 7版と呼ばれることもあります
書籍版 6,600円(本体6,000円+税)
アプリ版 ライトプラン以上に収録(月額480円~)
新版(7版)の基本ルールブック。アプリのライトプランは新版と『スタートセット』ほか多数のブックを収録。
クトゥルフ神話TRPG(クラシック版)
※旧版・6版と呼ばれることもあります
書籍版 6,490円 (本体5,900円+税)
アプリ版 ベーシックプラン以上に収録(月額650円~)
クラシック版(6版)の基本ルールブック。
アプリのベーシックプランはライトプランの内容に加え、クラシック版も読めるようになっています。

 繰り返しになりますが『クイックスタート・ルール』(あるいはアプリの『クイックスタート・ルールパック』)は無料でダウンロードできますので、まずはそれを読んでみることをオススメします。


クイックスタート・ルールを入手する

 『クイックスタート・ルール』を読んで、遊んでみたい!と思ったら、プレイに必要な準備を見て、遊びたいシナリオを探してみましょう。

 まずはひとりでやってみたいという方は、アプリに収録されている「七伏、七夕、七変化」や、「一人炎に立ち向かう」(『クイックスタート・ルールパック』に収録)を楽しんでみましょう。

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