(27)ラーン=テゴス


石のごとく眠り、やがて饗宴に列するもの

血の儀式はラーン=テゴスのために始まったものかもしれない。人肉食の原人から崇拝されていたこの神は、常に何かを食らい続ける必要があった。
あまりにも多くの崇拝者が生け贄になった。供物がなくなると、ラーン=テゴスは深く長い眠りに落ちた。現代でも、この神を象ったさまざまな石像や偶像が出土している。話によれば、博物館に収容されている間に像は「生き返った」とされている。あるいは、眠りが血によって覚まされただけなのかもしれない。