(20)ツァトゥグァ


眠れる飢えたヒキガエル神

ツァトゥグァは、ンカイの地底でタールにも似た無形の落とし子と共にまどろんでいる。かのヒキガエルめいた邪神は魔術師エイボンが信仰したことでも知られる。
性質はおおむね温厚で、実体をなかなか現さないことから怠惰ともいわれる。時として崇拝者の頼みを聞き入れ、人に利することもあるだろう。しかし決して油断してはならない。一度腹を空かせれば、貪食なる神は崇拝者であろうと骨の髄まで容赦なく食い尽くす。