(19)チャウグナー・フォーン


偶像に宿りて夢に座す神

もし近くの美術館に象の頭を持つ不気味な彫像が運ばれたら、すぐにその地を立ち去るべきだ。邪神チャウグナー・フォーンは自身に似た偶像に乗り移り、周囲の命を貪り食らうからだ。
秘密の洞窟で眠り続ける本体も、彫像のように座して動かないとされる。汚らわしきチョー・チョー人や自身の作り出した従者を数多く従えるほか、素質のある人間の夢に紛れ込み魅了することもあるという。どちらにせよ、甘い言葉と血のにおいに魅入られれば、破滅は避けられない。