(18)ダオロス


幾何学的な狂気、ヴェールを破るもの

現実というもろい薄皮はダオロスの前でははかなく破れ去る。幾何学的な図形と光り輝く金属でできた姿は、人の五感では決して正しく捉えられない。
もしその一部を運悪く受け入れてしまえば、その者はダオロスの聖なる光に支配されるだろう。破滅から逃れるには自らの目を裂いて知覚を閉ざすしかない。それでも、ダオロスに悪意はない。広大にして深淵なる真理の前に人々がただ慌てふためくにすぎないのだ。