(12)クトゥルフ


深海の都にて、夢見つつ待ちわたるもの

はるか昔、遠い星からこの地球を訪れたものたちがいた。その中でも特に強大だったのがクトゥルフとその眷族たちであった。
彼らはルルイエに大都市を築き上げ、旧き時代の地球に支配者として君臨していたのである。今ではルルイエは海に沈み、クトゥルフは長い眠りについている。しかし、いつかルルイエが再び浮上し、「星辰正しき刻」が到来するのだと信じられている。人類が地球の支配者を気取っていられるのも、その日が来るまでの間だけなのだろう。