「クトゥルフと帝国」シナリオに登場可能なNPCを配布いたします。
たもつ葉子先生書き下ろしのイラストと合わせて、ぜひご使用ください。
※ご使用の際は、注意事項をご確認ください

▼イラストについて
イラストをダウンロードいただくと、表情差分や持ち物差分を含めたすべてのイラストがダウンロードされます。

解説/データ作成:池田朝佳/冒険企画局 with アーカム・メンバーズ
illust:たもつ葉子
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「コミックNewtype」にて連載中の漫画家。
代表作は「真夜中のオカルト公務員」「魔法使いの犯罪捜査」

注意事項

・能力値のみを使用し、NPCイラストをご自身で描画いただくことは可能です
・配布イラストを使用する場合は能力値とセットでご使用ください。能力値と切り離してイラストのみの使用は禁止です
・配布イラストにつきまして、セッションに利用する際にバストアップに切り抜いてのご使用は可能ですが、その他の加工や改変は禁止です
・配布イラストを使用したセッションをSNSなどで第三者に公開する場合「illust:たもつ葉子」を記載してください
・配布イラスト、能力値を含めたNPCの二次配布は禁止です

明智小五郎


 明智小五郎は、日本でもっとも名前を知られた探偵の一人だ。自信に満ちあふれた穏やかなその物腰は、依頼人や刑事たちに、安心を与える。
 そんな彼も、D坂で起こった殺人事件を解き明かしたときには、一介の書生にすぎなかった。しかし、その後もいくつもの事件を解決したことで、名探偵という評判を確たるものに変え、警察からの信頼をも勝ち得た。その名声は広く轟いており、日本中どころか、国外の事件に招かれることも多い。その事件に興味を抱けば、どこであろうと明智は足を運ぶ。
 現在の明智小五郎は、職業探偵として事務所を構えている。事件を通して知り合った文代という妻がおり、また、助手である小林芳雄という少年と同居している。
 小林少年に対する明智の信頼は非常に高く、自身が不在の際には、代理として依頼人の元に向かうことさえ許している。また、小林少年も明智に対し、崇拝にも似た信頼を寄せている。小林少年が団長を務める少年探偵団の後見を明智が務めていることもまた、有名だ。
 背広を着こなした外見はスマートだ。必要とあれば隙のない変装を熟す上、柔道も三段の腕前を持ち、格闘となっても遅れを取ることはない。探偵として、完璧なようにも見える男だが、危機に陥った助手と再会したときの表情からは、情愛に満ちた人間味がうかがえる。
 穏やかな物腰に反して、二十面相を代表とする、自身を敵視する犯罪者に対しては、裏をかく、わなに掛けるといった絡め手で対抗するという一面も持つ。

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能力値は探索者シートをご覧ください。


【クラシック版】明智小五郎


【新版】明智小五郎


明智小五郎イラスト

怪人二十面相


 二十面相は、そのうわさが人の口に上らない日はないとまで言われた怪盗だ。宝石、美術品、絵画、仏像など、その獲物は多岐にわたる。己が美しいと思うものを蒐集し、大美術館を作るというのが、その目的だ。
 あらかじめ標的の持ち主に予告状を送りつけてから盗み出すことを流儀としている。血を嫌っており、殺人は犯さない。変装の達人であり、老若男女、どのような体型のものであろうとも、声も含め、完璧に化けてみせる。友人知人といえども、その変装の前には欺かれてしまう。フェンシングの達人でもあり、素晴らしい身体能力の持ち主だ。魔法使いとも称されるその盗みの手法は外連(けれん)に満ち満ちている。多くの部下を持ち、自在に操る。博物館の館員たちをごっそりと部下にすり替えるということさえやってのける。
 予告状の文面や口調は慇懃(いんぎん)であり、そこには絶対的な自信と他者に対するあざけりがある。挑発を真っ正面から受け止めるプライドの高さは、彼の大きな特徴だ。「二十面相恐るるに足らず」などとのたまう富豪がいれば、すぐに予告状を送りつけてくるだろう。
 また、二十面相は名探偵明智小五郎と、少年探偵団に並々ならぬ敵愾心(てきがいしん)を持っている。明智と二十面相はたびたび勝負し、敗れた二十面相が逮捕されることも、幾度かある。だが、逮捕されるたび、二十面相は脱獄してしまう。また、逃げおおせることや、死亡を擬装することもあった。
 二十面相の正体は、サーカスの曲芸師であった遠藤平吉という人物だ。だが、それさえも二十面相の作り上げた虚構であるという可能性を捨てることはできない。
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能力値は探索者シートをご覧ください。


【クラシック版】怪人二十面相


【新版】怪人二十面相


怪人二十面相イラスト