NEWS
あらすじ
山奥の村に住んでいた春之介は、村を滅ぼしたばけものに食い殺されるはずだった。
しかし、彼は見逃された。ばけもの――不知火の好物は、人間が抱く「悔恨」や「恐怖」。春之介には、そういった心の揺らぎがほとんどなかったのだ。
住処を失った春之介は、いずれ不知火の餌になることを決め、ともに旅に出ることにする。
美味しい人間を、不知火に食わせてやるために。
煙を吐く骨。湖を守る大蛇。人間の過去を覗く巨大な異形――様々な異形や人間に巡り合いながら旅を続けるうちに、いつしかふたりは依存を深めていく。
この旅路の果てでなにが起ころうと、ただふたりでい続けたい。
不知火をもう孤独にしたくない。
これは、人間を食うばけものと、ばけもののために生きる青年の、残酷で奇妙な旅路の物語。
個人的で些末で、大切なふたりだけの物語。
登場人物紹介
春之介
はるのすけ
山奥の村の生き残り。
自分の村を食いつぶしたばけものである不知火とともに生きることを決め、
「食われてもいい」という覚悟を持って旅をしている。
不知火
しらぬい
人間を食うばけもの。人間が発する「悔恨」や「恐怖」が大好物。
人と異形の間の子で、人間の姿と、異形の姿を持つ。
〈 旅の中で出逢う様々な異形 〉
けぶる骨
白い煙を吐く、骨の異形。団子を食わせようとしてくる。
満ちた蛇
縁切りの伝承がある湖に住む大蛇。
巨大な毛玉
人間の過去を覗くのが好きな毛玉の異形。
燐と巽
人間の女性と、鳥の異形。ハルたちのように、ふたりで旅をしている。
コメント
残酷で美しいふたりの逃避行 ──
熱狂の声、続出!
書誌情報
-
- 発売日 : 2026年7月24日
- 定価:1,045円(本体950円+税)
第32回電撃小説大賞《奨励賞》受賞。化物と青年が紡ぐ、怪異譚。
ばけもの食道楽紀行
行き着く先が地獄でも、みちづれになりたいひとがいる――。
恐怖や悔恨を抱く人間を食うばけもの・不知火。彼に村を滅ぼされたが心の揺らぎがないため唯一見逃された青年・春之介。美しい不知火に魅入られた春之介は、いずれ彼の餌になることを決め、ともに旅に出る。
美味しい人間を、不知火に食わせてやるために。
煙を吐く骨の村、湖を守る大蛇、過去を覗く巨大な異形。ふたりは様々な異形や人間に巡り合い、不可思議な事件に巻き込まれていく――。
ばけものと青年。孤独を抱える者同士の、ふたりっきりの旅路の物語。
【登場キャラクター】
・春之介(はるのすけ)
山奥の村の生き残り。
自分の村を食いつぶしたばけものである不知火とともに生きることを決め、
「食われてもいい」という覚悟を持って旅をしている。
・不知火(しらぬい)
人間を食うばけもの。人間が発する「悔恨」や「恐怖」が大好物。
人と異形の間の子で、人間の姿と、異形の姿を持つ。
〈 旅の中で出逢う様々な異形 〉
・けぶる骨
白い煙を吐く、骨の異形。団子を食わせようとしてくる。
・満ちた蛇
縁切りの伝承がある湖に住む大蛇。
・巨大な毛玉
人間の過去を覗くのが好きな毛玉の異形。
・燐と巽
人間の女性と、鳥の異形。ハルたちのように、ふたりで旅をしている。- 発売日 : 2026年7月24日
- 定価:1,045円(本体950円+税)
なのに血だけは色がある。人だけは匂いがある。心だけは味がある。
『Missing』『ほうかごがかり』
〝化け物〟と呼ばれて然るべきなのは異形なのか、それとも人間なのか分からなくなります。
その境界線が曖昧だからこそ面白さに深みを与えている感じもします。
隠れ里のような所が見つかって、二人で仲良く暮らして欲しいです。
ハルが不知火のために尽くす姿とか二人の空気感が伝わってくるようでした。
友達や家族、相棒など不知火とハルのことは、読む人によって解釈がちがいそうで誰かと感想を言い合いたくなります。
ひとくせある異形や人間たちも妖しい雰囲気を漂わせ、どんな出会いが待っているのか楽しみながら読ませていただきました!